こんにちは。くらし舎店長の林です。
季節の移り変わりが早く感じられる今日この頃。みなさま、元気にお過ごしでしょうか。
日々の暮らしの中で起こる、ちょっとした不調が気になっていませんか。
例えば、「この頃、目が疲れやすくなった」とか「お肌や喉が乾燥してカサカサする」とか「手足が冷える」とか「むくみが気になる」とか。
病気というほどでもないけれど、ちょっと体調が良くないかも…という時に、「薬膳」がお役に立つかもしれません。
薬膳とは、中医学の理論に基づいた食養生で、心身の健康維持や病気の予防を目的としています。
難しい生薬などを使わなくても、体質・体調・環境に適した食材を選ぶことで、日々の食事の中に薬膳を取り入れることができます。
普段の食事で食べている野菜、魚介類、お肉、お米、調味料なども、それぞれ薬膳的なチカラがあるとされているので、食材の選び方次第で毎日の食事を薬膳とすることも可能です。
「今日は寒くて身体が冷えるから、生姜湯を飲んで温まろう」「真夏にはスイカを食べて暑気払いしよう」というのも薬膳的な考え方といえます。
また、漢方薬などに使われている生薬の中には一般的な食品としても食べられるものもあります。代表的な物は、生姜、シナモン、くるみ、クコの実、はとむぎ、山芋など。意外と身近な食材ですよね。
ご自身の体質や体調に適した食材をストックしておいて、いつでも使えるようにすると便利です。
私自身が日頃からキッチンに常備している、手軽に食べられる薬膳食材をいくつかご紹介したいと思います。
毎日のごはんに活用しやすい薬膳食材

乾燥対策とアンチエイジングを意識して毎日少しずつ食べている「黒ごま」と「松の実」。
血を養い、血行をスムーズにしたくて「きくらげ」。
疲れ目が気になる時の為に常備している「クコの実」。
むくみが気になる時には「はとむぎ」。
どれもお料理に使いやすく食べやすい食材です。
黒ごま
ツヤのある髪と肌を目指して毎日少しずつ食べています。薬膳では血を養い精を益すとされ、血の不足によるめまい・目のかすみの対策にも使われます。
松の実
「仙人の食べもの」という別名もあり、アンチエイジングを意識する方に人気の食材です。薬膳では身体を温め潤いを補うとされているので、乾燥が気になる時の食事に取り入れています。
クコの実
楊貴妃も毎日食べていたといわれるスーパーフード。薬膳では目の疲れや乾燥、空咳が続く時にも使われます。クコの実にお湯を注いで薬膳茶にしても美味しいですよ。
きくらげ
ビタミンD、鉄分、食物繊維が豊富なきのこ。薬膳では血を養い血行をスムーズにして、乾燥を潤す食材とされています。クセがない淡泊な味なので、スープやお粥、炒め物など和洋中さまざまな料理に活用しています。
はとむぎ
はとむぎ茶や雑穀米などでおなじみの栄養豊富な穀物です。化粧水にも配合されることから美肌のイメージも。薬膳では胃腸のはたらきをスムーズにして、水分代謝を促すとされています。むくみが気になる時や、湿気の多い時期に出番の多い食材です。

目が疲れた時には、クコの実のお茶でホッと一息。紅茶やハーブティーにプラスしても美味しい!
ストックしておくと便利な薬膳食材。はとむぎグラノーラはそのままサクサク食べられます。



