バイヤーブログ くらし舎のこだわり

民芸に出会う旅 ~ 40年ぶりに訪ねた倉敷は、美しい街並みのままでした。

 


社長と私がどうしても会いたかった人。

 
こんにちは。
バイヤーの堀内です。
 
先月、社長と二人で倉敷へ行ってきました。
倉敷へは、高校の修学旅行以来ですから、
…なんと40年ぶり( ̄▽ ̄;)
四半世紀どころの騒ぎではありませんね。
 
けれど、久しぶりに尋ねたその地は、
長い歳月を経た後も、それはそれは美しい街並みで。
我々を温かく出迎えてくれました。
 
今回の旅の目的はただ一つ。
日本の美しい工芸品を探すこと。
ひいては、
倉敷本染手織研究所の石上先生にお会いすることでした。
 
 

 
” 倉敷ノッティング ”に恋をして 

私が綿やウールで織られた毛足の長い椅子敷き・・・「倉敷ノッティング」に出会ったのはずいぶん昔のことです。
旅先の宿で古い木椅子に、しっとりと座り心地の良い椅子敷。
シンプルで美しい模様と大胆な色使いも相まって、強く記憶に残り、それが倉敷ノッティングと呼ばれるものなのだと後に知りました。


径に木綿糸を張り、ウールもしくは木綿の糸束を結び(ノッティング)つけます。
そのノッティングの作り手さんが、手織り・手染めの学び舎「倉敷本染手織研究所」とその卒業生の方々。
研究所を運営する石上梨影子さんに、長年にわたり恋焦がれ、願い叶ってお会いできたのです。

倉敷ノッティングとは、創立者 外村吉之介氏が考案した縦機・研究所で織られた椅子敷です。
丈夫で永く使えるうえに、インテリアとしても美しいのでとても人気です。

  

研究所で様々な布を織るとき、織りはじめと織り終わりの端の部分は、どうしても織れずに糸が残ってしまう。
その残糸(ざんし)を捨てずに活用したのがノッティングなのだそうです。
一つひとつ、手で結んでいくので大変な手間がかかりますが、ものを大切にする心と、労を惜しまず作る「ものづくりの心がけ」でできたのが倉敷ノッティングだというわけです。

 

倉敷民芸館に展示されたノッティング。
1977年に作られたものですが、とてもモダンですね。

 ※

民芸館の椅子に馴染むノッティング。

北欧調の美しい椅子にもよく似合います。


今回の旅で短い時間ではありましたが、石上先生にお会いする事ができて、その優しくたおやかな雰囲気にすっかり魅了されてしまいました。
(あまりに感激して、お写真を撮らせていただくことすら忘れてしまいましたが)

さらには我々の熱い想いにもご賛同下さり、くらし舎にも倉敷ノッティングを作って頂けることになりました!!!

感激です。
感動です。
近い将来、くらし舎でも倉敷ノッティングをご紹介できる日がとても待ち遠しいです。
皆様も、どうぞ楽しみにお待ちください。

(※印の画像は倉敷本染手織研究所よりお借りしました)

 

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